Run to the Virtua City with VSSE Agents Story第1話
登場人物紹介
バーチャコップ
VSSE
キャサリン・リッチ
日本からの来訪者
2016年2月14日、世間がバレンタインで盛り上がっているこの日にも犯罪は容赦しない。
それはこの近未来都市バーチャシティでも同じで、そこに国際特殊諜報機関VSSEのエージェントである7人がやって来た。
今回もまた、この街の刑事であるバーチャコップがVSSEに協力する事になるのであった・・・。
「・・・と言う訳で、バーチャシティ警察第2分署特捜課のマイク・ハーディだ。愛称はレイジ。よろしく頼む」
「確か以前にも会ったことがあるな? 改めて。国際特殊諜報機関VSSEのウェズリー・ランバートだ。…よろしく」
6人もいるエージェントを代表して、ウェズリーが挨拶をする。アランも、片手を上げてよろしくな、と声を交わした。
「VSSEの・・・・何度か会った事があったな。あのドラゴンの時は大変だったな。
俺もまさかあんなもんがこの世に居るなんてな。びっくりしたが。あのドラゴン達は、今は人間の姿で地球を楽しんで
いるみたいだ。1年間限定でな。色々な情報をそれぞれ求めているらしい。
青は画家で引きこもりで根暗。武器は長い手斧で、地球中の色々な風景を描きたいらしい。
灰色は医師で冷静沈着。武器はロングソード。地球の医療技術を勉強したい。
緑が学者の気が短くて接近戦が苦手な奴だ。武器は弓で、地球の科学テクノロジーを知りたいそうだ。
赤が熱血漢の貿易商。緑がそこで手伝っていて、武器は槍。地球の貿易や社会情勢を知りたいんだと。
黄色は武術道場経営。寡黙で落ち着いた性格で、武器は素手と双短剣。地球の武術を出来るだけ習得したいんだってさ。
白がシェフ。クールかつ冷静な性格。武器は二刀流のレイピアで、地球の料理を異世界で広めたいとの事だ。
黒がドラゴンの国の国王。傲慢で自信家だけどリーダーらしく何でも武器が使える。だが、素手の格闘戦が1番得意って
自分で言ってた。配下のドラゴン達から集めた情報を元手に、もっとヘルヴァナールを発展させたい・・・・と、こうだったな、確か」
あの時の事件の大変さと長丁場さを思い出し、ジョルジョが思わず溜息を洩らす。
「まあ…ああいうのは小説の中だけで十分だな。 ……もともと、あまりそういうものは信じないたちだったからな」
「VSSEにはたまに演習で呼ばれているらしいがな、赤と黄色が」
「ああ、そうだな。こっちとしても助かってる」
あの二匹の腕は立つほうだ、とマークが思い起こす。
「まあ、問題を起こしてもらわなければ構わない」
苦笑しつつ、ウェズリーがぼやく。
「こっちはあのサーティンデビルズが来るたびに何か事件が起きるから、もうバーチャシティには来たく無いと
本人達は言っている様だ。・・・それはそうと、VSSEの方は腐敗が進んでいるらしいな?」
レイジがそう確かめる様に聞くと、ウェズリーも深刻そうな顔で答えた。
「ああ……そうだな…。内部は分裂し始めてきている」
「……俺らもさあ、別にVSSEにこだわる理由はないから、抜けてもいいんだけどな。現実はそう簡単にはいかないもんだよ」
アランが頭をがしがしと掻きながら苦笑する。
それを聞いたレイジはこんな事も聞いてみて、最後にこう宣言した。
「御前達は全員そうなのか・・・? 他に脱退を考えているメンバーは居るのか? それと、もしVSSEが分裂して
この街で危害を加える様な事があれば、その時は俺達バーチャシティの刑事、バーチャコップが裁く。
ここは俺達の街だ。覚えて置けよ!!」
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