Dragoon which came from the different world 登場人物紹介&プロローグ
登場人物紹介
バーチャコップ
VSSE
寄せ集めサーティンデビルズ
Speed Produce
Master's
Racing Project
Destruction Performers
Be Legend
European Union Fighters
プロローグ
アメリカ、バーチャシティ。
そのバーチャシティにおいて、最近こんな話が出回っていた。
「……は? ドラゴン?」
「何だそりゃ。この機械文明の時代に時代錯誤な」
警察第2分署の分室特捜課に所属するレイジことマイク・ハーディと
スマーティことジミー・クールスは両極端なリアクションをする。
「私も余り信じては居ないのだがな。こうして証拠映像も
あるがこの通りぼやけて不鮮明だ」
大型モニターに映し出された、ドラゴンらしき影が空を飛び回る
映像を見ながら分室室長のフランク・カランザ主任がため息を吐いた。
「この映像がこうして市民から送りつけられて来たのですが、悪質な
いたずらでしょう。動画サイトにも出回っていますがね」
「はっ、特撮マニアかなんかの仕業じゃないのか?」
「それしか考えられまい。全く、空想も度が過ぎるいたずらになるのは
勘弁して貰いたいぜ」
スマーティは鼻で笑い、レイジはやれやれと肩をすくめて首を横に振った。
同時刻。国際特殊諜報機関VSSEのメンバーの
キース、ロバート、アラン、ウェズリー、ジョルジョ、エヴァンは
またしてもバーチャシティへやって来た。
今回も任務でバーチャシティへとやって来る事になったのだが、本部から
寄せられたその任務の内容は何とも奇妙な物であった。
「生物兵器を利用してバイオテロを企む連中が居る。
その連中はバーチャシティとその近辺に潜んでいると言う話だ」
「良し、改めて任務の再確認をしたなら武器のチェックを怠るなよ」
ジョルジョがミッションのチェックを再度行い、それを横で聞いていた
キースが指示を飛ばす。
6人はバーチャシティの近辺の組織の末端を昨日壊滅させ、
このバーチャシティで全てを終わらせる様にその犯罪組織を
誘導する事に成功していた。
そうしてラストバトルの舞台はこのバーチャシティになるのだが、
同時にこのバーチャシティにまつわる奇妙な噂も耳に入っていた。
それを思い出したアランが口を開く。
「なぁ、そう言えばさ」
「ん?」
「このバーチャシティに最近、ドラゴンが出るって話が
無かったっけ?」
「ああ、何かミッション受領の時に聞いたな」
エヴァンも思い出してうんうんとうなずく。
「まさかドラゴンが本当にこの世に居るとでも?」
ジョルジョがアランにそう問うが、アランはぶんぶんと首を
横に振って鼻で笑う。
「はっ、馬鹿馬鹿しいぜ。幾ら俺がジョーク好きでも
笑える物とそうで無い物の区別位つくってーの」
「なら安心だな」
相棒のウェズリーもそのアランの発言にほっと息を吐き、
武器のチェックを始めるのであった。
そしてこの2013年11月3日、このバーチャシティに、
「あの」35人が再び集結する事になった。
その集結した理由は35人全員が同じ声のお告げを聞いたからである。
「その夢で聞いた声って、間違い無くイークヴェスの声だったよな?」
「ええ、間違い無いわ」
「5年も聞いていた声なら簡単には忘れませんし、たった
3ヶ月半前の声でもありますからね」
「ああ、紛れも無くイークヴェスの声だぜ、あれは」
「しかし……何でこのバーチャシティに?」
「さぁなぁ。しかし俺等全員が同じ日に同じ声を聞いている」
「35人の証言が一致する事なんてそうそう無いぜ」
この35人の日本人と欧米人、そしてオセアニア人達は
全員が時差はあれど同じ時に、5年間暮らしていた異世界
ヘルヴァナールにおいて聞き覚えのあった声を再び聞いた。
そして聞いたその声に従って、このバーチャシティでこれから
巻き起こるトラブルを未然に防ごうと言う事で、無理に休暇を
取った者も含めてこうしてバーチャシティへとやって来たのだ。
声の内容は、ヘルヴァナールからドラゴンが1匹迷い込んでしまった上に
そのドラゴンはかなりの暴れん坊である為、そちらの人間に被害が
出る前に止めて欲しいとの事であった。