寄せ集めサーティンデビルズの冤罪編 第3話


「だーかーらー! 俺等は麻薬なんてしらねぇっての!!」

「そうよ、私達には麻薬を運ぶ理由なんか無いわ」

今現在、ソアラをレイジが運転してスマーティの運転するカマロの後ろに

大塚と兼山、助手席には洋子が押し込められていた。

「話は署で聞く、黙ってろ」

スマーティはそんな3人の言葉には耳を貸そうともしなかった。


そして第2分署へと帰還したバーチャコップの2人と、冤罪で逮捕された

3人はその第2分署特捜課のオフィスまで連れて来られた。

「さぁて、それじゃあ御前達のやった事を全て白状してもらおうか?」

「だから俺達は何も知らないんだ、はめられたんだよ!!」

当然身に覚えの無い事なので兼山は強く抗議する。

「はめられた? 誰にだ?」

「え、そんなのしらねぇよ。俺等はただこの街にドリフトのイベント見に来ただけだから」

「郊外の奴だろう?」


スマーティの確認に3人はうなずく。

「ええそうよ。始まるまでまだ時間があったから市内の色々な所を見て回ったの。

それに、この街に来たのは今日だしあのソアラがこっちに届いたのだって今日よ。

今日は車で移動する為に日程を調整して車と私達が同じ日に着く様にしたんだから」

「……それで?」

「それで……って、車が届いた後は市内の色々な所を見て回ったわよ。

ディスカウントショップとか色々。観光名所も色々行ったわ」

「ならそれを順番に、何処に行ったのかを説明してくれないかしら?」

現在はオペレーターとして活躍しているジャネット・マーシャルが洋子に質問をする。


「ええと……最初はまず港で車を受け取って、そこから港の近くのディスカウントストアへ行ったわ。

そこで服とか靴を買って、次に6番アベニューにあるハンバーガーショップで昼食ね。

次に市内の何だっけ……ああそうそう、ダウンタウンの裁判所の前で私の古い友達と待ち合わせ

してたからその人に会いに行って、12番アベニューのホテルに一旦チェックインして荷物を置いて、

えーと、ああ、そう言えばタイヤ屋に行ったわ。ソアラの左フロントタイヤがパンクしちゃって、そこだけ取り替えたの。

タイヤ屋は確か……郊外に行ったからそこのタイヤ屋ね。そのままパンクを交換した後はその郊外をドライブして、

そのままドリフトイベントに行って、帰り道にモーテルで夕食を摂ってホテルまでの道を聞いて、それで貴方達に

追い回されたのよ。これでどうかしら?」

「え、良く覚えてるな……」

「おー、すげー」

洋子は特段記憶力が良いと言う訳では無いのだが、必死に思い出した結果で説明がこうなった。


「分かった。ジャネット君、今の彼女が言った場所全ての監視カメラの映像や目撃情報を全て洗い出してくれ」

「了解」

カランザ主任に指示を受け、ジャネットがホログラムのモニターと手元のキーボードをカタカタと叩いて作業を始める。

「だから俺等は……分からないんだ、何処であんなアタッシュケースが手に入ったかなんて」

「ふむ、成る程な。しかしまだ疑いが晴れた訳では無いから暫くここに居て貰う。今ジャネットがやっている裏付けが

取れるまでだ。分かったな?」

「ああ、分かったよ」

大塚がうなずきを返し、3人はここで待機する事になってしまうのであった。


そしておよそ15分後、防犯カメラの映像や目撃証言の連絡があり日本人トリオの

身の潔白は証明される事になるのであった。

「目撃証言も取れたし、防犯カメラの映像にも編集した跡は無かったわ」

「と言う事は誰かにはめられた、と言うのは正しい、か。3人には手荒な真似をした上に

疑って掛かって済まなかった」

レイジとスマーティは3人に向かって頭を下げた。

「分かってくれれば良いけど。誤解が解けたのであれば別に俺等もそれ以上気にしないよ」

「でも、俺のソアラの傷の修理くらいはして欲しいぜ。かなり凹んでるだろうし」

「それはこちらの方で私達が修理を手配しよう」


カランザ主任がそう提案してソアラの傷も自分達の疑いも解決した様に見えたが、日本人トリオの

3人には引っかかる事があったのでそれを大塚が聞いてみる。

「俺達からも1つ聞きたい事があるんだけど、良いかな?」

「何だ?」

「全くの冤罪とは言え、何で俺達が麻薬の入ったトランクケースを運んでいる事が分かったんだ?」

そう大塚が聞くと、スマーティが説明を始める。

「あの赤いレクサスに、麻薬組織が使っていた特殊なGPSがついていたんだ」

「GPS?」


まさかの単語に日本人トリオは驚きを隠せない。

「ああそうだ。このGPSを使って麻薬組織はそれぞれの運び屋の動きを監視していたんだ。妙な

動きをしたり俺達みたいな警察に垂れ込まない様に、と言う様に。以前逮捕したその組織の

メンバーが口を割った。だがそれがあると言う事は……」

「何処かにまだ、残党が居ると言う事になるだろうよ」

レイジがスマーティに続けてそう言ったので、自分達はもしかしたらとんでもない事件に

巻き込まれてしまったのでは無いかと日本人トリオは感じていた。


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