Run to the Virtua City第1話


「事件は何時でもあるもんだな」

近未来都市バーチャシティ。そのバーチャシティ警察第2分署特捜課に所属する

レイジことマイク・ハーディはまだまだ現役を続行中の刑事だ。

新聞を読みながら物騒な事件に目を通し、そんな事をぼやく。

「何時の時代も悪人は減らない。それを取り締まるのが俺達だろう」

「そうね、私達はそれが仕事だもの」

昔からメンバーは相変わらずのスマーティことジミー・クールス、ジャネット・マーシャルが

その会話に入って来た。


そんなオフィスでの事務仕事を終えたバーチャコップは、ジャネットに何時もの様に

オペレーションを任せて遅めの昼食を摂りにパトカーのR35GT−Rを走らせる。

「まだまだ発展するんだろうな、この街も」

「ああ……街は変化して行くけど……俺達はずっとこの街に居て、昔と変わらないだろう」

「そうだな、はははっ」

陽気なレイジの笑い声がGT−Rの中に響き渡ったその瞬間、目の前の交差点から物凄い勢いで

スキール音を鳴らしながらドリフトして突っ込んで来る車が1台。

「うお!?」

「右だ!!」


驚くレイジと指示を出すスマーティの目の前で、そのドリフトして来た車はブンッと振りっ返しのドリフトで

GT−Rをかわして反対方向へ走り去って行く。

そしてその後ろからは明らかに民間機では無い黒の大型ヘリコプターがその車を追撃していた。

「くそ、何しやがんだ……!!」

「見失うな、レイジ!!」

「分かってるさ!!」

GT−Rをスピンターンさせて、その車……黄色のRPS13……日産シルエイティを追いかける事に

したのだが、ここで2人の脳裏にある記憶が蘇って来た。


「……レイジ、そう言えばあのシルエイティって……」

「ん……俺もどこかで見覚えがあるな。あの車体に貼ってあるステッカーは……確か……」

そんな記憶を手繰り寄せる目の前で、シルエイティは上手くバーチャシティの市街地を一般車を

かわしながらヘリコプターから逃走して行く。 勿論レイジとスマーティも逃がす訳には行かない。

「逃がさねぇ……逃がさねぇぞぉーーーっ!!」

レイジは叫びながら腰のガーディアンKを引き抜き、シルエイティの狙撃体勢に入った。

スマーティも同じくガーディアンKを構えて狙撃体勢に入る。窓から手を出してのシューティングは

なかなかやりにくい物だが、今までありとあらゆるシチュエーションでこうした狙撃も

経験して来たベテラン2人にとっては別に難しく無い事である。


だが、シルエイティを狙撃しようとして来ていたバーチャコップ2人の斜め上で

いきなりヘリコプターはGT−Rパトカーに向きを変え、機体に取り付けられている

ガトリングガンでGT−Rを狙撃して来た。

「うお!!」

「撃って来た!! 応戦だ!!」

「ああ!」

スマーティの判断にレイジも同意し、そのヘリコプターに目標変更。只逃げるだけの奴より

銃弾を撃って来る奴の方が質が悪いので先に撃墜するべきだ。


ここはレイジが運転に集中し、正確な射撃が持ち味のスマーティがヘリコプターの撃墜に入る。

まずはギリギリまでヘリコプターに近付いて貰ってから、銃弾が発射されているガトリングガンを

ガーディアンKの狙撃で的確に片方ずつ破壊して行く。

それから今度はヘリのパイロットに狙いを定めて狙撃するが、向こうも手馴れているのか

小刻みに機体をコントロールしてなかなか狙撃させようとしない。

「くっ……やり難いな」

この辺りは市街地故に交通量が多い為に車線変更も多い。なので余計に当て難いのが悩み所だ。


でもやっぱりシルエイティも逃したくは無いので、スマーティは一瞬のチャンスを絶対に

逃さない様にして何とかヘリコプターのパイロットを撃墜した。

「やったぞ!」

「よっしゃ!! 後はあのシルエイティだけだ……な……」

しかしバーチャコップの2人の視界には、すでに黄色のシルエイティの姿は何処にも

映っていなかったのであった……。


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