Speed Produceのストリートレースから始まる陰謀編 第1話


アメリカ・バーチャシティ。


ここでは毎日犯罪も起きている。それを解決するため日々活動しているバーチャシティ警察。

その中でもバーチャシティ警察第2分署に課がある特別捜査課、略して特捜課。

ここは特に難しい事件や大きな事件が起きた時に活動、協力する普通の人なら2日で

音を上げてしまうような厳しい課だ。

そこに属しているのが、署内のトラブルメーカーと呼ばれているマイク・ハーディ、通称レイジと

その相棒でプレイボーイなジミー・クールス、通称スマーティ。

更に犯罪心理学を得意とする女刑事でオペレーターのジャネット・マーシャル、

その3人をまとめるフランク・カランザ特捜課主任の4人で構成されている。


そして、今日も事件は起きる。



2014年11月上旬、このバーチャシティでもストリートレースはそこそこ盛り上がっている。

ブームの頃はもっと凄かったらしいのだが。

そんなバーチャシティの夜の違法なストリートレースで、再び日本からやって来た

Speed Produceの宝坂令次、遠藤真由美、沢田弘樹、岸泰紀、稲本明の5人が走っていた。

と言ってもそれぞれ自分の車でやって来た訳では無く、弘樹のRX−7と

岸のNSX、そして令次の丸目インプレッサの3台でやって来た。

元々久しぶりにアメリカへ行きたかった真由美に弘樹が着いて行くことになり、

岸と明も暇だったので便乗し、チームメンバーが行くならとリーダーの令次も着いて来た。


しかしフロリダ行きの飛行機があえなく悪天候で欠航してしまい、バーチャシティ行きの

飛行機に急遽振り替えて貰い、車も一緒に船便で輸送して来た。

現地でレンタカーを借りても良かったが、自分達の車をここの所ほとんど動かしてなかったので

動かすと言う意味も込めての今回の自走での旅行だ。

と言う訳でバーチャシティまで再びやって来た5人は、観光した後に夜になってそろそろ

ホテルに戻ろうとした時にストリートレーサーの集団とぶつかったのだった。

はるばるバーチャシティまでやって来たので参加しない手は無い、と意気込んだ5人は

弘樹のRX−7に真由美と弘樹の良い関係の2人で、岸のNSXをオーナーの岸1人で、

令次のインプレッサは4WD使いの明と令次で交代で使いつつバトルを繰り広げていた。


流石にアメリカのレベルも高いので勝ったり負けたりを繰り返しながら楽しんでいたのだが、

真由美がこんな事を突然言い出した。

「なぁなぁ、俺、1度令次と岸のバトルが見てみたいぜ!」

「え?」

「ああ、まぁ……良いよ。それじゃこのコースでやろうぜ」

このコースは港のコンテナ倉庫を使っているシンプルなコースで、左回りで直角コーナーが2つしか無い。

だからそこの駆け引きが熱くなる所だ。

「それじゃあ行くぜ。3、2、1、GO!!」

真由美のカウントでバトルスタート。最初はイン側に居た令次が最初の左ターンで前に出たが、

岸がミッドシップのトラクションを活かして立ち上がりで並ぶ。


そのまま横一線になって行くかと思いきや、岸がNOSを噴射して令次の前へと出て

次の左ターンの為にイン側のポジションをゲットする。

(よーし、今度は僕が前に出たぞ!)

そのままアクセル全開でリードする岸だったが、令次も430PSのパワーを活かして岸のNOSが

切れた所で追いついて来た。今度は岸がイン側、令次がアウト側だ。

「シフトダウン!」

2台の動きを見ていた弘樹がそう叫ぶが、何故か令次は岸より奥まで突っ込む。

「何やってんだ……?」

明は令次のインプレッサの動きに戸惑いを隠せない。


しかしながら、令次は岸より奥までブレーキを我慢する。当然NSXの岸はインを

小さく回る事になり、アウト一杯までは加速出来ない。

それこそが実は令次の狙いで、サイドブレーキで一気にインプレッサの向きを変えて

立ち上がり重視のコーナリングに切り替える。

そして立ち上がりでまともに加速出来ない岸のアウト側からNSXをかわし、逆転で令次が

前に出てゴールラインを駆け抜けた!


「ふぅ、令次が奥まで突っ込み過ぎた時はひやひやしたぜ」

「今回は令次の勝ちだな!」

令次の周りに人が集まって来て、岸も加わってわぁっと勝利を称える。

そうしてストリートレースもそろそろお開きとなり、5人もいよいよホテルへと

帰ろうとなったのだが、5人の目の前に紫にオールペンされた3台のアストロバンが立ち塞がった。

「え?」

「は?」


きょとんとしている5人の目の前にバラバラと黒ずくめの集団が降りて来て、

5人に一斉にマシンガンやショットガンを向ける。

「ななな!?」

「うお、お、おい!?」

5人は抵抗する間も無くアストロバンの中にそれぞれ押し込められ、訳が分からない内に

拉致される事になってしまったのである……。


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