Rescue request of a dragon第34話


「え? 迅帝ってあの……北海道の?」

「そうそう。俺達と一緒に居たじゃねーかよ!!」

令次の正体を知っているらしい男と同じく、ジャン使いの

男の連れの黄緑の髪の女も令次の通り名を知っているらしい。

そして令次もその女の正体に気がついた。

「確か2人は、街道プレジデントに孤高なる女帝……!?」


ひとまずここでは狭いので、8人はゲームセンターの外へ出て16番

アベニューまで歩いてそこの公園で話す事にした。

「久しぶりだな、迅帝」

「こっちこそ……また2人に会えるなんて思って無かった」

2人は2003年に第1いろは坂の下りと上りのボスとして君臨していたので、

その関係でそこからもう顔見知りだった。そして2年後の2005年には

街道にサーティンデビルズのリーダーとして乗り込んだので令次以外のメンバーも

この街道プレジデントこと上原隆とは顔見知りであったのだ。


「それに、あの孤高なる女帝がこいつとつるむなんてな」

「ええまぁ、知り合いだから。一緒にこのバーチャシティに来た事もあるし。そう言う

あなたはサーティンデビルズのシャドウアイズさんね?」

穏やかな話し方だが、この女……孤高なる女帝こと小実奈由紀もまたトップレベルの

走り屋として街道サーキットの中では知られている。

2004年には女の走り屋が20人程「ラヴァーズ」と呼ばれる事になり、チームでは

無いもののそのリーダー的存在として知られていたのがR34GT−R使いの彼女であった。

「そして北海道ではトリッカーとして活動していたんだよな、あんたは。それを考えると……

もう10年位前になるのか。懐かしいぜ」


真由美がそんな事を思い出しながら懐かしんでいると、その横から岸が声をかけて来た。

「なぁなぁ、さっき真由美とバーチャファイターやってたのってあんたでしょ? 何か前にさ、

何処かで会った事無かったっけ?」

「俺?」

自分を指差しながら答えたジャン使いの男はきょとんとした顔をする。しかし岸の言葉に

続いて令次もまた同じ事を言い出した。

「ああ、俺もあなたとは前に何処かで会った様な気がします」


そう言われるが、当のジャン使いの男はうーんと首を捻っていた。

「俺と……? それって日本での話か?」

「うん。そんなに遠い昔の事でも無いよ。それからサーキットとかそう言う車関係の所でも

無かったと思う」

「ん〜……何処だろ? 思い当たる所と言えば空手の道場とか職場とか……」

「それだ!!」

岸の言葉に悩んでいた男だったが、その男のセリフを聞いて令次が叫ぶ。

「確か、永治さんと職場が同じでしたよね。ほら……ホストクラブの」

「……ああ、そう言えば永治の知り合いだったか」


以前、岸と令次は永治が店長をしているホストクラブに彼の忘れ物を届けに行き、

その時に裏方として働いていたこの男に出会ったのである。

「確か名前は……えーっと……」

「木下卓真だ。グランドゼロと言えば思い出してくれるか?」

「そうだ、そうだよ! 確かあの黒いR34GT−Rの!!」

岸は彼の名前が思い出せなかったが、彼が自分のフルネームと通り名を言ってくれた

おかげで一気に思い出す事が出来た。


そして今度はそれを聞いていた明がふと思い出した事があった。

「あれ……そう言えば由紀さんさ、さっき言ってたよな? バーチャシティに来た事があるって」

「ええ」

「その時にこんな写真撮らなかった?」

自分のスマートフォンに保存してあるあの写真を見せると、由紀だけで無く残りの2人の表情も

いっぺんに驚きに変わる。その写真と言うのは、前回のバーチャシティでの事件の時に

Speed Produceの5人が見せて貰ったのをコピーして貰った物であった。


しかしそれを見せられた由紀、隆、木下は驚きを当然隠す事が出来ない。

「おいちょっと待て、何で御前等がこの写真持ってるんだよ!?」

「そうね……もしかしてあなた達もバーチャシティに?」

「と言う事はあいつ等と出会った事があると言う事なのか……?」

心当たりがあり過ぎる3人がSpeed Produceの5人に問い掛けた時、その写真を撮ってくれた

張本人達がいきなり8人の元に現れるのであった。


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