Reconstruction of the kingdom第14話


襲撃をかけられた孤児院の子供達はそれぞれ反撃を開始したが、子供の力で

大人の、それも鍛え上げられた腕力や対格差をそうそう逆転出来る筈も無く

次々と逆に縛り上げられてしまう。そんな中、トイレに行っていた当時11歳の

ピンク頭のシャプティがトイレから出て来た所で運悪く頭領と鉢合わせしてしまい、

彼もまた飛びかかって行ったものの即座に捕らえられてしまう。しかしこの頭領へ

飛び掛かって行ったその度胸が他ならぬ頭領に気に入られる事になってしまい、

子供達に罪は無いと判断した頭領が院長を惨殺した後に孤児院の子供達を

全員荒くれ者の集団で育てる事にした。


その結果として子供達は全員荒くれ者のメンバーとして育てられる事になってしまい、

そのまま月日が流れて後に同じ荒くれ者のメンバーになったジレフィンともこの

荒くれ者達と一緒に居たからこそ知り合う事が出来た。

その後に荒くれ者達のアジトがイディリーク帝国騎士団によって壊滅させられてしまい、

今から8年前にジレフィンと一緒に当時のカルヴァルに目をつけられた事で彼もそのまた

1年後の23歳の時に私兵団にジレフィンと一緒に入団する事になった。

とは言え最初からジレフィンもシャプティも正式入団と言う訳では無く、まずは1年間

見習いとして下積みをしてからの入団だった訳だが。


色々な武器をジレフィンと一緒に学ばせて貰った訳だが、荒くれ者達の集団に居た時は

自分が得意な武器を1つ選んで使いこなすと言うスタイルで通っていたので最初はやはり

戸惑う事が多かった。それでも私兵団に身を置く事になった以上は他の武器を扱えないと

いけないし、王宮騎士団に近い存在でもあるので儀礼も身につけなければいけなかった。

馬術に関しては荒くれ者として行動するようになってから移動手段として身につけていたので

問題は無かった彼がメインとして使いこなしていた武器、それは大剣だった。

元々体格が良かった彼は孤児院でも力仕事を担当する事が多く、それ故に使える武器も

大きな物でパワー重視の戦い方が合っていると自分で分かっていたと言う。


実際の所、今こうして戦っている4人の幹部の中でも体格は彼が1番良い。

勿論今でもメインとして使っている武器は両手で振り回すグレートソードであり、

向かって来る敵を薙ぎ倒したり薙ぎ払ったりしている他、自分から敵に向かってグレートソードを

振り回して突っ込んで行く。そんな行動が示す様に彼の性格も豪快で多少の失敗は気にしない。

何時でも元気な明るいムードメーカー的な存在であるが、悲しい事に戦術や知略と言う物に

関しては全く持って駄目な部類に入るので結局の所担当はやはり実働部隊と力仕事だ。


更に言えば力仕事をメインにしていた孤児院時代からの付き合いがある仲間達も、カルヴァルでは

無く当時の他のイディリーク帝国王宮騎士団員達に目をつけられており、その騎士団員達の

進言によって孤児院で一緒に育った荒くれ者達も私兵団に入団する事になったのである。

なのでイディリーク帝国への反乱作戦に加担した時も当然その孤児院時代の仲間が多数居た訳で

あるし、作戦が失敗してこうしてイディリーク帝国を追い出されてラーフィティア王国にやって来た彼と

一緒に新生ラーフィティア王国の騎士団員として孤児院時代の仲間がシャプティと一緒に働いている。

勿論、今一緒に戦っている中にも孤児院時代の仲間が居る訳なのだ。


シャプティ自身も幹部の1人として働いている訳だが、その中のレーヴァとは妙に

気が合う様であり、イディリーク帝国に居た時にそれを見ていたカルヴァルにコンビを

組む様に指示され、何時の間にか2人で行動を共にする事が多くなった。

槍使いのレーヴァとバスタードソード使いのシャプティと言えば私兵団内では知られた

コンビでもあったが、あくまでそれは私兵団内だけの話だったのでこのコンビの知名度が

ラーフィティア、そして世界中に広まって行くのはまだまだ先であるだろうとされている。


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