FCOのエージェントたち

クレイグ・スタイナー エレス・グリーンフィールド カルマン・シャンベルジュ

グルナ・シャンベルジュ ロベルト・チェレーノ 青峰 霖斗

フェンケル・レインチェス バルドゥール・リヒャルツ・オルデンブルク 汪 来雲

ニコライ・ザハーロヴィチ・レヴィン アルバート・リーンディクス ブラックバーン

ホワイトヘイズ


FCOと関わる人間たち

クレイグ・スタイナー(Craig Steiner)

年齢:39

性別:男

身長:188cm

体重:97kg

出身地:アメリカ

一人称:私

二人称:お前


「さて。言葉が通用しない者には、力で言って聞かせるしかないと言うが」

「すまん、反応が面白いからな。つい調子に乗ってしまうんだ、許してくれ」


FCOの犯罪対策部に所属するエージェント。元神父。

近接格闘、特に脚技を用いた格闘術に長けており、武器を持った者とも互角に渡り合う。


頑強な体格・右目に眼帯という見た目の無骨さとは裏腹に、フランクな物腰を見せる男性。

人の話を聞く事と相談に乗る事が好きで、警戒を和らげつつ悩みを自然に引き出す話術を得意とする。

求められれば助言も行うが「自らの悩みを解決するのは自分自身に他ならない」と考えているため、直接的な手助けはせず、意見のみに留める。

時には他人を茶化したりもするが、相手が触れられたくない領域は意識して避けており、無闇に荒らすことはしない。


FCOに入る前はアメリカ・ワイオミングの教会で神父を勤めており、教会の私設部隊に所属していた。

格闘術はこの時に叩き込まれたもの。

眼帯の下の右目は10年前に戦闘で負傷し、機能していない。

好きな食べ物はステーキやハンバーグなどの肉類。嫌いな食べ物は生の魚介類。

手が空いた時には他のエージェントへ格闘技の指導を行ったり、結婚式での牧師アルバイトも請け負っている。


能力は「肉体強化」。

自らの筋力や五感などを強化する。

主に肉体の打撃力や防御力を高めるために使用し、数発程度の弾丸や軽い刃物類であれば弾き返す。

流派はテコンドーやカポエラを主軸とし、形式より実用性を重視するため我流も混ざっている。

ショートレンジならFCOで一、二位を争うほどの実力の持ち主だが、能力の活用により、ミドルレンジでも主導権を握ることが可能。

手数で圧倒するような遠距離攻撃が主体となる相手には分が悪い。

エレス・グリーンフィールド(Eleth Greenfield)

年齢:19

性別:男

身長:174cm

体重:61kg

出身地:イギリス

一人称:俺

二人称:お前


「はっ、そんないちいち回りくどいことしてられるか!直接ぶっ飛ばせば文句ないだろ」

「あれは俺が邪魔だと思ったから倒しただけで……はぁ、好きに解釈しろって」


FCOの犯罪対策部に所属するエージェント。大学生。

若手のエースだが、性格に難がある。


生意気で皮肉屋、なおかつ天邪鬼の三拍子が揃った問題児。

他人を馬鹿にしたような言動をしばしば取り、周囲の怒りを不必要に買う。

そのため人間関係のトラブルが絶えず、厄介者扱いを受けている。

これらの態度は極度の恥ずかしがり屋である事に起因し、結果として思ったことを素直に口に出せないでいる。

斜に構えようとしているものの、本質的には善人。

他人が困っている様子を見ると世話を焼きたがり、目の前の悪虐は黙って見過ごせず憤る。

反面、自分の悩みは一人で抱え込み、無茶を突き通してでも何とかしようとするため、手を伸ばされても素直に受け取れない。

向けられる喧嘩は買うが、悪意を流せるほどに成熟しておらず、内面的には傷ついている。


普段はアメリカ・シアトルの大学に通っている。

性格が災いして、大学においても友人と呼べる程の親しい人物は少ない。

自分の言うことを鵜呑みにするタイプとは相性が悪いが、本質を汲み取ってくれるタイプには甘えて依存しがち。

好きな食べ物は根菜類。嫌いな食べ物は油っこいもの。


能力は「雷を操る」。

雷撃・落雷の発生、機械のクラッキング、金属物・電磁力の操作などが可能。

身体能力は一般的な市民よりは高いが、戦闘のほぼ全てを能力に依存しているため、封じられると打ち負けやすい。

カルマン・シャンベルジュ(Carmin Chantberge)

年齢:39

性別:男

身長:185cm

体重:89kg

出身地:フランス

一人称:俺

二人称:アンタ


「俺がぶん殴りたかった、それだけだ!アイツの言うことは俺も腹立ってたから、ちょうどいいだろ」

「変なこと言ったか?悪ぃ……でも、直接言わなきゃなにも伝わらねぇからさ」


FCOの犯罪対策部に所属するエージェント。 グルナ・シャンベルジュ の双子の兄。

何よりも先に体が動くタイプで、本能と直感に従って生きている。


天真爛漫で、竹を割り切ったような性格。その性質は夏場の太陽に喩えられる。

常に自分の感情をストレートに表しており、誰に対しても言いたいこと・思ったことをそのまま口や顔に出す。

悪く言えば、デリカシーがなく無遠慮。

「我慢では互いの言いたいことがはっきり伝わらない」を信条とするため、他人の地雷を知らずに踏むことも。

熱くなりやすいが同時に冷めやすくもあり、頭の切り替えが早いタイプ。

任務時は常に「どれだけ素早く解決するか」を基準に行動するため、周囲への物的損害は厭わない、エレスとは別方向での問題児。

あまり喜ばれる方法ではないと理解しているが「早急に片付ければ人命被害が少なく済む」という認識のため、結果的に始末書を書かされることがしばしばある。


分かりやすくはっきりしたことを好み、ややこしい面倒ごとを嫌う。

チェスなどの頭脳をじっくり使う事柄は不得意だが、反射神経や瞬発力・咄嗟の判断力が求められる事態には強い。

思いつきで行動方針を決めるため、論理派で用意周到のグルナとはよく対立するが、自分に足りない冷静さを持つ弟を誇りに思っている。

苦手なものはスプラッタホラー。


能力は「炎を操る」。

グルナと協力することで、さらに威力を向上させられる。

能力に頼らない格闘技術も習得しており、ボクシングによる攻撃をメインに行う。

生み出す炎の性質は自然現象と同一のため、水や強い湿気などには歯が立たない。

グルナ・シャンベルジュ(Grenat Chantberge)

年齢:39

性別:男

身長:185cm

体重:89kg

出身地:フランス

一人称:私

二人称:お前


「死にそう?そんな言葉が出るなら体力が残っている証拠だな」

「兄さんはいつもあんな感じだ。悪いがその辺り、割り切ってくれ」


FCOの犯罪対策部に所属するエージェント。情報分析官。 カルマン・シャンベルジュ の双子の弟。

思慮深く理知的だが、本質は激情家。


沈着冷静、時に冷徹とも取れる対応を見せるが、無慈悲という訳でもなく物事への反応・興味は人並みにある。

カルマンと対比すれば静かに見えるものの、本質は同じように熱く、頭に血が昇りやすい。

時には兄より気性が荒くなり、逆に宥められることもある。

そんな自分を恥ずかしく思い、節度ある大人としての外聞や体裁を重視するが、そのせいで思うままに感情を振り切れずストレスになっている。


主な担当は情報分析。状況を自分の目で確かめたいという方針から、現場へ出向くことが多い。

互いを補う形で過ごしてきたため、直感的なカルマンとは対照的に知識や考察力に長ける。

自由、かつ有りのまま振舞う兄と自らを無意識に比べ、羨望と嫉妬・コンプレックスを感じている部分がある。

それらが爆発した結果、引くに引けなくなり、本気の殺し合いを兼ねて本音をぶつけ合った。

その時に改めて「双子と言えど自分とグルナは違う存在であり、互いにしかできないことがある」と伝えられてからは、ある程度割り切れた様子。

現在は、一緒にいると振り回されて疲れるが、一緒にいないとしっくり来ないと感じている。

クレイグには「より相手に依存しているのはそちらのほうではないか」と評され、自身もそれを少なからず認めている。

趣味は整理整頓。苦手なものはオカルトホラー。


能力は「熱を操る」。

物体の熱・温度を操作する能力。

あらゆるものに能力が通用するが、自身との距離が遠くなるほど操作できる温度の幅が狭まり、精度も落ちる。

目安として半径10m程度であれば±1000度まで操作できるが、半径80m程離れると±50度にまで落ちる。

その応用性は多岐に渡り、空気中の水分を凝固させることで氷や水を発生させることも可能。

万一に備えて、コマンドサンボの心得もある。

ロベルト・チェレーノ(Roberto Ciereno)

年齢:22

性別:男

身長:176cm

体重:65kg

出身地:イタリア

一人称:私

二人称:(名字)殿


「この身は常に人々の盾となりうるのだから、当然のことをしたまで」

「悪は必ず処罰する。悪になるまでにどんな理由があろうとも。それが法の刃たる我らの務めだ」


FCOの犯罪対策部に所属するエージェント。

軍人のような硬い話し方の青年。


真面目で実直だが思い込みが強く、一度思考を固定するとなかなか変えられない。一言で言えば頑固。

自らの信念と正義を行動理念の主軸としているが、それらの為なら自身を滅ぼすことすら厭わない危うさを持つ。

性格は堅物そのもので、秩序や輪を逸脱するものに対して嫌悪感を露わにする。

自分の能力にプライドを持っており、それを過信して無謀な行動に出ることも。


もともとはイタリア・サレルノの少年自警団「ファング・デル・ソーレ」のリーダー。

幼少期、犯罪が頻発し治安の悪かった自らの町を守る為、友人らと結成した。

過激思考の能力犯罪者に町を襲撃され、対抗し殺されそうになったところをFCOに救助される。

その姿に憧れて機関に入った。


能力は「光を操る」。

極太レーザーから機関銃のような細かい光弾まで、多様に弾幕を展開でき、その姿は「人間砲台」と称されるほど。

ビーム状の剣や槍などを生成することも可能。

能力が使用できないような状況では、自警団時代に使っていた我流の格闘術を使用する。

「悪には容赦の必要なし」という考えのもと、ダーティな手段も加えた結果、喧嘩殺法に近くなっている。

青峰 霖斗(あおみね りんと)

年齢:27

性別:男

身長:177cm

体重:71kg

出身地:日本

一人称:俺

二人称:お前


「あんまり急いでもいいことないぜ。いつも余裕を持たなきゃだ」

「まあまあ、そうかっかしなさんなって。ここは俺に任せてちょうだいな、な?」


FCOの犯罪対策部に所属するエージェント。

和服を着用し、人好きのする笑みを浮かべる青年。


能天気な性分の持ち主で、どれほど追い詰められても「なんとかなる」という思考を手放さない。

しかし粘り強いというわけでもなく、無理だと思ったら潔く諦める性格。

周囲の様子を無意識に観察しており、他人の感情の変化には敏く、適度に場を取り成す調停役をこなす。

肩の力を抜いて生きることを信条とし、我慢はしない主義。

命に関してはシビアな価値観を持ち、十を助けるために一を切り捨て、その分まで責任を負って進むタイプ。


日本の関東一帯を束ね、義侠を重んじる極道組織「青藍会(せいらんかい)」現会長の息子。

そのため跡目候補の一人だったが、堅苦しいことは嫌だと言い残し、組織を弟・晴隆(はるたか)に任せて抜け出してきた。

実際のところは弟のほうが跡継ぎに向いていると感じたため、弟に託した形になる。

組織にいた頃の髪は長く腰まであったが、家出を機に切り落としている。


趣味の運転はプロのレーシングドライバー顔負けの腕前を持つ。

愛車はトヨタ・マークX GRMNをダイナミックブルー色にカスタムしたもの。

特技は天気予測。飲み物は緑茶派。

漬物が好物だが、近場のマーケットには売っていないため自作している。


能力は「水を操る」。

局所的に鉄砲水を引き起こす・水球を展開してダメージを軽減するなどの戦法を取る。

周囲の天候もある程度の操作が可能。

合気道を幼少期から教え込まれていたが、現在は面倒だとしてほぼ使用していない。

フェンケル・レインチェス(Venkel Reintjes)

年齢:24

性別:男

身長:172cm

体重:58kg

出身地:オランダ

一人称:私

二人称:お前


「今回の報告書だ。では、これで」

「なぜお前が辛そうな顔をする?私の事は放っておいてもいいだろう」


FCOの諜報部に所属するエージェント。偵察や暗殺が主な担当。


自分からはあまり口を開かず、多くを語らない性格。

他人との会話も最低限に済ませたがり、あえて無愛想であるかのように振る舞う。

これは過去のトラウマと任務の性質の都合から人との関わりを避けており、自分と相手に情を抱かせないため。

意識的に素っ気ない態度を取って突き放そうとするが、心根は優しく、好意を全面に出してくる相手のことは無下にできない。

一度懐に入れた相手には、本来持つ性格を垣間見せる事も。


幼い頃は活発だったが、気づかないうちに能力が発現したため接触の多かった家族は急死してしまい、友人も次々と体調を崩す。

被害が大きくなるのを恐れて町を飛び出し、流れに流れた結果、裏社会に身を堕とす事となった。

暗殺業を請け負い、能力制御の方法を独自に身につけながら人目を避ける生活を続けていたところ、FCOにスカウトされる。

趣味はボルダリング。

酒(アルコール)は能力の影響により効きにくく、ザルというよりワク。


能力は「毒を操る」。

あらゆる毒物を生成・操作する能力。

基本的には、無味無臭・無色のものを気体状にして使用している。

気づかれぬうちに対象を暗殺することはもちろん、麻酔毒により眠らせることも可能。

自身は毒に対して完全な耐性があるが、同時に薬も一種の毒ではあるため、薬の類が効きにくい。

身のこなしは軽やかだが、正面からの打ち合いは不得意。

バルドゥール・リヒャルツ・オルデンブルク(Baldur Richartz Ordenburg)

年齢:45

性別:男

身長:183cm

体重:77kg

出身地:ドイツ

一人称:俺

二人称:お前さん


「お前さんが今遂行するべき任務は、大人しく医務室に連行されることだな」

「患者の前で迷ってる時間はない。そんな暇があるなら、一刻も早く治療するのが俺の役割だ」


FCOの医療部長。元ドイツ陸軍の軍医。

役職に恥じない技術と知識を持つ名医。


世話好きでお節介焼きな性格のため、周囲からは時に煩わしく思われるものの、人望は厚い。

目の前の負傷者には誰であろうと手を施すが、最終的に快復するかどうかは本人の取り組み次第という考えを持つ。

現存するほぼ全ての病名・症状・対処法の知識を記憶しているため、別名は「歩く病気事典」。


数多くの優秀な医師や医療関係者を輩出してきたドイツの名門・オルデンブルク家の出身。

能力が先天性だったため自分の道はこれしかないと判断し、あらゆる病気の対処法を学び、身に付けた。

甘いものに目がなく、何かしら食べている姿を頻繁に目撃される。

機嫌が悪い時でもスイーツを食べれば上機嫌になり、限定ものの情報には敏感で、新規開拓に余念がない。

特に好きなものはザッハトルテ。苦手なものは辛いもの全般。


能力は「再生の血」。

自身の血を摂取した相手に肉体再生能力を付加させる。能力の強さは血の量に比例する。

たとえ四肢が吹き飛んでいても生存さえしていれば効果があるが、損傷から長期間経って傷が塞がった場合は再生できず、死者の蘇生も不可能。

バルドゥール本人も不死と言えるほどの並外れた再生能力を持ち、老化以外の要因では死ぬことはない。

体力は人並み以上にあるものの、戦闘能力はない。

汪 来雲(ワン・ライユン Wang Laiyun)

年齢:29

性別:男

身長:178cm

体重:69kg

出身地:中国

一人称:私

二人称:貴方


「おやおや、こんな街中で刀を抜くわけないじゃないですか。通り魔じゃないんですから」

「残念ながら、やられてそのまま黙っているというのは私の性に合わないんですよ」

「私、貴方みたいな人が一番嫌いでして。なので、殺します」


FCOの犯罪対策部に所属するエージェント。

笑顔と佩刀のアンバランスさが、不思議な雰囲気を漂わせる剣客。


いかなる時でも笑みを崩すことはなく、敬語も相まって空々しい印象を与えるが、その本質は戦闘狂。

自分は平和主義者で穏やかな人間であると主張するものの、強い者と戦うことを至上の楽しみとしている。


中国・山西省の山奥に位置する古い武家の生まれ。

幼少より剣の鍛錬を重ねていたが、家の由緒ある刀「瑞龍(ルイロン)」が御神体のように過剰に管理されていたことを見かね、「刀は使わなければ錆びて朽ちるだけ」と瑞龍を持って出奔。

その後世界を気ままに旅しながら修行を続けていたが、腕前を聞きつけたアルバートにスカウトされ、FCOに入ることとなる。

命を懸けた真剣な闘いを何よりも好むが、快楽を満たすためだけの一方的な殺戮は嫌う。

趣味は散歩。暇な時は、まだ見ぬ猛者を求めて街を適当にぶらついている。


能力は「命の流れを視る」。

生きている・動いているものに存在する、そのものを動かす力となる命の流れ・形が、白く輝く光として視える能力。

流れの源はより強く輝いており(人間であれば心臓や脳の位置)、急所でもあるため、その箇所を切断もしくは破壊することで対象の活動を確実に停止させられる。

通常、視えるのは人間を始めとした動物や植物などの有機物であり、無機物は意識を集中させなければ確認できない。

能力は自分の意思で制御できず、普通に目を開けているだけでも無意識のうちに疲労を抱えるため、能力を制限する眼鏡を着用している。

この眼鏡は特別製で、「ブリッジを左の中指で押し上げる」ことにより、能力遮断機能のオンオフを切り替えることができる。

剣の腕前はかなりのもので、能力により敵の位置を正確に感知し、一刀のもとに斬り伏せる。

ニコライ・ザハーロヴィチ・レヴィン(Nikolai Zakharovich Levin)

年齢:24

性別:男

身長:171cm

体重:59kg

出身地:ロシア

一人称:俺

二人称:あなた


「約束されたぶんはきっちり働かせてもらうけど、その後は…あっ嘘嘘、冗談だって!ごめん!」

「全く同じ肉体、感情、記憶、能力を持つ者がいたなら、それも”自分”であるということ。そう思わないかな」


FCOの犯罪対策部に所属するオペレーターであり、技術協力者であり、ハッカー。


普段の性格は、奔放らしい見た目にそぐわず小胆。

時折調子に乗った発言をするものの、他人に強く出られると何も言えなくなり、よくドジを踏む。

ハッカーとしての性格は冷静沈着・理論的・効率重視。

複数の作業を同時にこなすマルチタスクを得意とする。


過去に匿名の人物から依頼を受け、侵入困難とされるアメリカ軍の機密データベースにアクセスしたものの、最後の詰めで依頼人に見限られ、足がついてしまい逮捕される。

その後、話を聞いたアルバートに腕を見込まれ、FCOへの永続的な協力を条件に特例で釈放された。

裏切られた依頼人には復讐として個人情報を突き止め、ネットにばら撒いて報復を行っている。

動かなくとも多量のカロリーを消費するため、かなりの健啖家。

棒つきキャンディやスティックプレッツェルなど、棒状のお菓子をくわえるのが癖。


能力は「電子情報の操作」。

電子機器に触れるとネットワーク上のプログラムに直接アクセスでき、自由に情報を書き換えられる。

ネットワークを介することで、離れた場所にある機械も操作することが可能。

反面、立ち回りを誤ると自らの精神が破壊される危険も孕んでいる。

アルバート・リーンディクス(Albert Leandix)

年齢:52

性別:男

身長:190cm

体重:95kg

出身地:アメリカ

一人称:俺

二人称:お前


「いやー、人の上に立つってのもいろいろ大変なんだぜ?肩が凝る凝る」

「ガキの夜遊びはそこまでってな。モノには限度があるだろ?」


FCOの現機関長。

アメリカ陸軍の中将でもあり、二つの組織を繋げる橋渡しの役割も行う。


性格は豪胆。思慮深くはあるものの、決して呑気ではない。

細かいことは気にしないが、言葉の端々には重みがあり、カリスマ性と指揮能力は十分に持ち合わせている。

多くの部下や同僚に慕われているが、本人は面倒だとして軍のトップを目指す気はない。

人を見る目にも長けており、時に自らFCOのスカウトマンとして出向く事もある。

生きていく上では多少の嘘やハッタリは必要だと思っており、平気で口から出まかせを言う事も。良く言えば弁が立つ。

敵対するものに対しては、容赦なく叩きのめして排除する非情さも併せ持つ。


アメリカ陸軍時代、非合法能力研究所の掃討任務でブラックバーンを発見する。

遠慮なく使える部下を欲していたという理由により、監視下に置くという名目のもと自らの秘書とした。

傍らには常に彼を従えており、大抵の雑事は彼に任せている。


能力は「空間を操る」。

空間の圧縮や伸長・接続・分離などを行う。

この能力を使い、普段はスーツの中に拳銃を数丁忍ばせている。

空間同士を繋ぐことにより瞬間移動もできるが、距離が離れるにつれて移動の精度は落ちる。

空間を極限まで圧縮させる事により、マイクロブラックホールを作ることも可能。

CQCの達人でもある。

ブラックバーン(Blackburn)

年齢:20代後半(外見)

性別:男

身長:180cm

体重:167kg

一人称:私

二人称:貴方


「東北東の方角31m先に、捕縛対象の能力者を視認。中将、指示を」

「その追加要求は命令の範疇に含まれておりませんが」


アルバートに付き従うアンドロイドの秘書官。彼からは「ビリー」と呼ばれている。

後述の能力により武器庫としての役割が主だが、補佐の仕事も担っている。


感情を全く表に出さず、喋っても機械的・義務的。

命令を受けない限り、自分からは行動を起こさない。

自我は機能として備わっているものの、ロックが掛かっているため普段は使用しない。

どんな場合であってもアルバートの命令を最優先事項としており、常に傍らに立っているが、彼の命令であれば単独行動を取る事もある。

ホワイトヘイズとの融合後はロックが外れ、彼の影響も受けたのか、ある程度の自主性を見せるようになった。


アメリカに存在した非合法の能力研究所にて、人工的に能力者を生み出す目的で作られた人型戦闘兵器のスペアボディ。

普段の消耗を抑えるため能力にはリミッターが掛けられているが、本来は本体のホワイトヘイズと同等のスペックを備える。

研究所はアメリカ陸軍によって制圧され解体したが、隊を指揮していたアルバートは能力を惜しんだためブラックバーンを押収し、自らの秘書官とした。


能力は「あらゆる武器の生成」。

自身の身体から様々な黒色の武器を生成する。

武器は本物と同じ性質を持ち、破壊されてもブラックバーンの体内に戻る。

同様に、武器の扱い方も全てインプットされている。

主に銃器を好んで使用し、弾薬も能力で生成するため、弾薬生成・射撃・分解のサイクルを素早く行う事により、実際の銃では不可能な高速射撃を得意とする。

一度に出す武器数の上限はだいたい10個ほどが限界。

リミットを外した本来の能力は、ホワイトヘイズと同じく「影を操る」。

同じ能力であっても思考は違うため、戦い方には多少の差異が出る。

アルバートによればブラックバーンはスタイリッシュ、ホワイトヘイズはダイナミックらしい。

ホワイトヘイズ(Whitehaze)

年齢:20代後半(外見)

性別:男

身長:180cm

体重:167kg

一人称:俺

二人称:貴様


「関係のない話だ。これは俺の問題。話す義理もない」

「貴様を取り込めば、俺は、俺は満たされる…完璧な兵器に戻れる…!」


ブラックバーンと同じ顔をした存在。

能力犯罪者を無差別に殺害して回っている。


基本的には無愛想で、情を挟まない合理的な選択を行う。

命令には従うが、自分の意にそぐわないものには反抗心を持つ。

ブラックバーンと対峙すると途端に感情的になり、彼の命を狙うことを何よりも優先し、凶暴性を見せる。

怒りの感情が特に不安定であり、些細なきっかけで暴走を起こしかけていたが、ブラックバーンに吸収されてからは安定している。

一般常識は知識としてはインプットされているが経験はなく、妙なところで天然ボケを発揮する。


正体は、人工的に能力者を生み出す研究を行っていた非合法の研究所で造られた人型戦闘兵器。

ブラックバーンが安置されていた研究所とは別の場所で製造された。

当初は感情がなく命令のみで動く機械人形だったが、戦闘テスト中、プログラムにイレギュラーが発生し感情が発現。

不安定な精神を抱えることとなり、失敗作としてリセットされる=今の自分が消えることを恐れ、研究所を脱走。

追っ手を殺しながら、各地を転々としてきた。

ブラックバーンを執拗に狙うのは、常に精神の欠落性からくる強迫観念に囚われており、その身体と精神を吸収して完全な存在になろうとしているため。


ブラックバーンと決着を着けたのち、身体は消滅したが意識は消えることはなく、彼の影に潜むようになった。

融合した事により、精神の不安定さは失われ落ち着きを見せているが、安心感からかブラックバーンと離れる事を何よりも耐え難く感じている。

行動範囲は彼の影の中だけだが、ブラックバーンが意識を失うか承諾すれば、肉体を使用することも可能。

その際の肌や髪・瞳の色はホワイトヘイズのものになる。


能力は「影を操る」。

自身や周囲の物体の影を操作し、あらゆるものを作成する能力。

主には身に纏ってブレード状に変化させ、直接斬りつける戦法を好む。


FCOと関わる人間たち

Tokyo Expressway Runners

スティーブ・ブライソン 谷本仁史 黒羽真治 荒巻隼人 渡辺亮


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