A Solitary Battle High Speed Stage第9話


後半1つ目のポーズ、通算で5つ目のポーズは象のポーズだ。象のポーズと言えば、

実はカラリパヤット以外にも古式ムエタイにも存在しているポーズである。

だが、カラリパヤットの象のポーズは特に下半身の筋力アップに効果が期待出来る物と

されており、ポーズを取っている時の足と背中の苦痛は慣れていないと結構大変な物だ。


そんな象のポーズであるが、まずは自分の歩幅と同じ距離に足を広げる所から全てがスタートする。

まずはカラリパヤットのいつものガードのポーズ、つまり腕を身体の前でクロスさせ、手の甲を両方とも

反対側の耳にくっつけるあのポーズを上半身で取り、両足はぴったりとくっつけて直立不動の状態を

保っておく。次に自分の限界まで足を両側に開く。180度開けるのであればチャレンジするのも良いが、

足首の関節がそこまで柔らかくない人は決して無理をせずに、しかしここは自分の限界まで足を開くのが

ポイントになるのでそこだけは決して忘れないようにしなければいけない。


そうして足を開いたら、自分の限界まで開いた両足の膝を軽く曲げ、それと同時に今度は膝を

曲げているのでその反動を使う。まずは膝を伸ばして勢いをつけ、そこから「つま先だけ」で今度は

超内股にターンをする。そうするとかかとだけが外側にターンして結果的に足が開くので、そこで

かかとをつけてかかとだけで足がまっすぐになる様に内側から外側に足をそれぞれターンさせれば、

自然と自分の歩幅と同じだけの足の広さまで足を広げる事が出来ると言う訳だ。

勿論、これと同じ動作をしたからと言って普段の自分の歩幅よりも狭く足を広げる事しか出来ない人もいる。

その場合には素直に足をもう少しだけ広げてみよう。ただし、広げすぎてしまうのはNGだ。


自分の歩幅まで足を広げたら、次にクロスさせている両腕を精一杯まで自分の後ろ斜め下まで広げていき、

それと同時に背中を一杯一杯まで反らして顔は上を向く。そこから今度は広げた腕を頭の上に持って行き、

そこで両手をで合わせるのだが、ここでは出来る事であれば頭上を通り越して自分の髪の毛のてっぺん

辺りで合わせるのが望ましい。

この時に手を合わせたら、絶対に忘れてはいけないのが肘を閉じる事である。肘を開いたままにしてしまうと

この後のポーズがきつくなってしまう為に絶対にここでは肘を閉じておく事が大切だ。そうして肘を閉じた腕を

手を合わせたまま胸の辺りまで下ろして来ると同時に背中も徐々にまっすぐに戻しつつ腕を開いて行くのだが、

この時に自分の手を見ておく事で格段にこの動作がやりやすくなる。


胸まで手を下ろしたら、もういっその事ここでは合わせた手を胸にくっつける位の気持ちで行こう。

そして腕を下ろす時に合わせている手の指を曲げて第2関節同士で人差し指から小指までを合わせる。

それと同時に親指はグッドのポーズと同じ様に両方ともまっすぐ立てる。この時に腕を閉じたままだと結構

腕がきついと思うので、手は合わせたまま肘を外側に開きながら下ろして来る意味がここにあるのだ。

胸まで手が来たら、今度は「自分の手を見ながら」親指が真下に向く様に「手首から」手を回転させる。

それと同時に自分の股の間に落ちてしまった物をかがんで取る様なイメージで頭を丸め、背中も丸めて

腕を下ろして行く。そしてまたここで絶対に忘れてはいけないのが「腕を閉じながら下ろして行く事」なのだ。


腕を閉じる事でやはりこの後のポーズがやりやすくなるので、基本的にここの動作は

「腕を閉じて、腕を開き、腕をまた閉じる」と言う一連の動作になっている。

そうしてここも自分の限界まで頭から上半身を前に曲げ、肘を床にくっつける位の気持ちで今度は

股の間から頭を先に上げながら胸を反らしつつ、肘を曲げて手を鼻の前に持って来て、正面を

しっかりと見る様にすれば象のポーズの出来上がりとなる。


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