A Solitary Battle High Speed Stage第14話
8つのポーズのトレーニングを一通り終えたニールは一旦近くの自販機で
缶のスポーツドリンクを買い、それを一気に飲み干して5分休憩。
そしていよいよ、今までの8つのポーズを全て組み合わせた連続テクニックのトレーニングとして
カリキュラムに設定されている「メイパイヤット」を行う。このメイパイヤットはどのポーズから
どのポーズに繋げる……と言うのではなく、自分である程度考えてこのポーズから
このポーズへ……と言う様にある程度自由に自分で連携技を考えてその通りに動く。
そして、このポーズの中では8つの動物のポーズ以外にも色々なキック技があったり、
相手の後ろに回り込む為のスライドテクニックのトレーニングもしたりする。
基本的には今までニールがやっていた動物のポーズが全ての基本になるので、
その繰り返しのトレーニングと思えば良い。
まずは象のポーズを最初に行い、次に平泳ぎの形で腕を動かしてから手を脇腹に両方当てると
同時に象の連続ポーズのトレーニングと同じ様にして右足に向かって左足を閉じ、左足を斜め前に出す。
だがここから少し違い、そこから右足を斜め前に出す。腕はこの時に右腕を上、左腕を下にして
自分の前に突き出し、身体の重心を少し下げて下半身はライオンのポーズの足になる。
目線はこの時にはまっすぐ前を見て、肩もまっすぐに保つ。そこから馬のポーズや象のポーズで後ろに
バックするのと同じで、左手を右肩に当てて右手を頭の上に通すと同時に右足を左足にくっつける形で下がり、
素早く今度は右足を斜め後ろに下げて左足を右足にくっつけて行く形で足を閉じ、少しだけ左足が右足よりも
前に出ている状態にしておく。
次は後ろに戻って来た時に馬のポーズと同じで右手を後ろに押している状態になっている筈なので、
ここで両腕を上げて一旦ニワトリのポーズのキックと同じ様に左足でキックし、もう1度象のポーズの歩幅で
元の位置に戻る。この時に注意するべきなのが、足を開く時に絶対に「最初の象のポーズの時の歩幅と
同じにしておく」事だ。そうする事でポーズが安定するし、自分の足の広さが今どの位なのかを徐々に
見なくても意識出来る様になる。
そして腕は開いたままのポーズで、象のポーズと同じ動きで頭から下に身体を下げて背中をストレッチしながら
下半身で踏ん張り、右の肘を折り曲げて指を右肩につける位まで近付け、左腕は前に突き出す。
実はこのポーズは左手こそ今は前に伸ばしているものの、対人戦においては左腕で相手の頭を抱え込み、
右肘を前に突き出す形で思いっきり相手の顔面にエルボーでアタックするポーズなのだ。
次はもう一度平泳ぎのポーズからこっちに戻って来る一連の動きを再びやり、今度はガードの腕のポーズで
ニワトリポーズのキック。そこからニワトリのキックのコンビネーションで良く用いられるジャンプで前方に飛び、
着地した所で両腕をクロスさせて自分の耳をまたガードしながら左足を前に出す形のライオンのポーズだ。
ライオンのポーズが出来たら右足で前に1歩小さく歩き、次に左足を前に大きく出して馬のポーズに持ち込む。
そのまま頭の上に右手を滑らせつつ後ろに押して起き上がり、両腕を上げて前にストレートキック。
この時にストレートキックを繰り返すのか、ストレートキックからターンしてキックするか、ストレートキックをして
座るのかと言う事は自分がやりたい様にして考えて実行する。
そうしてストレートキックのコンビネーションから今度は腕をガードのポーズにしつつ、左足で膝蹴り。
この時につま先を地面の方にまっすぐ向ける事で足の甲をストレッチ出来る。そこから駆け足で前を向いたまま
後ろへと下がり、右足を上に上げて大きく回して開きつつ身体を横に向け、頭の上から右手を通して後ろに
押しつつ右足で思いっ切り地面を踏み、左足を上げて素早くジャンプしてキック。
このジャンプの時はキックしながらジャンプするのではなく、まずは「ジャンプ」。そこから「ジャンプの頂点」で
「足を上に伸ばして」キックをする事でより高い位置目掛けてのキックが可能になるのだ。
そしてジャンプして着地をしたら、まずはゆっくりで良いので再びクロスさせた両腕と両手で耳を守って頭をガードし、
右足を伸ばして馬のポーズに繋げる。
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